2012.04.25
日暮里駅で常磐線に乗り換えるため
帰宅時間帯で混雑した階段を下ろうとしたら
足下がおぼつかないおばあさんが
階段の手前で金属の手すりにつかまり立ち往生していた
暑さと家路を急ぐ駅構内はせわしなく
学生や社会人は急ぎ足でおばあさんの左右をすり抜けていくなか
乗車予定の電車がホームに流れ込んで来ていたけれど
どうしても気になっておばあさんのところに戻り声をかけた
目が不自由で階段を降りられないらしいのだけれど
大丈夫ですよありがとうと静かにおっしゃっていた
手すりは下る途中の階段でなくなっていて
おばあさんは杖も持っていないようだったので
びっくりさせないように手を握り一緒にゆっくり階段を下りていった
2012.04.20
いつも22時頃から走りはじめるのだけれど
走るコースは誰もいないサッカーグランドの柵を
乗りこえて土のうえを走るようにしている
アスファルトより膝や足首への跳ね返りが
柔らかいし土の匂いやグランドを囲む鬱蒼とした樹々が
たまらなくきれいでここは新宿なのかと思ってしまうくらい
周囲は真っ暗で月と星がきらきらしている
一時間黙々と走っていると体の色々なところが
痛くなってきて息苦しくなるのだけれど
それを我慢して呼吸に意識をむけて走り続けると
急にふわっと体が軽くなって
一ほ乳類として宇宙に溶け込む感覚が訪れる
2年前と違って今はnike gpsを使って走った距離や
ペースなどi phoneと連動してわかるのだけれど
だんだんとおじいちゃんからおっさんの
レベルになったような気がしている
ゆっくりと若者になっていこうと思う