2012.08.12
夕立を待っていた
夕立は来なかった
ここのところずっと本を読む行為から
離れていた
その時間を取り戻すかのように
夏休みの間は本ばかり読んでいる
物語が終わり星の話が始まり
哲学者が幸福について語りだし
海に囲まれた国で生まれた
神話の体系の中へ入っていく
本と休息の時間が無限にあるのなら
どのくらいこの行為を繰り返すのだろうか
途中で飽きて散歩に出かけるのかもしれない
途中で疲れて眠ってしまうのかもしれない
途中で誰かと話したくて誰かに会いにいくのかもしれない