ことばのまえ Sou NAKAYAMA

Sou NAKAYAMA

  • 「走ること」

    2012.04.20

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    いつも22時頃から走りはじめるのだけれど
    走るコースは誰もいないサッカーグランドの柵を
    乗りこえて土のうえを走るようにしている

    アスファルトより膝や足首への跳ね返りが
    柔らかいし土の匂いやグランドを囲む鬱蒼とした樹々が
    たまらなくきれいでここは新宿なのかと思ってしまうくらい
    周囲は真っ暗で月と星がきらきらしている

    一時間黙々と走っていると体の色々なところが
    痛くなってきて息苦しくなるのだけれど
    それを我慢して呼吸に意識をむけて走り続けると
    急にふわっと体が軽くなって
    一ほ乳類として宇宙に溶け込む感覚が訪れる

    2年前と違って今はnike gpsを使って走った距離や
    ペースなどi phoneと連動してわかるのだけれど
    だんだんとおじいちゃんからおっさんの
    レベルになったような気がしている

    ゆっくりと若者になっていこうと思う